演奏 & 遺跡の笛の研究 - CD - マル・ウォルドロン『マチュリティー』シリーズ4 (白い道黒い雨)95年の平和祈念ツアーの広島ライブ MAL WALDRON piano , JEANNE LEE vocals , TORU TENDA flute 3361*BLACK TKCK-3016 (http://3361black.com/tkck3016/こちらでお求めになれます) 内容は以前の、徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCB-70782 と同じです。 >AN ENCOUNTER WITH HIGHER FORCES< MUNEER B. FENNELL cello, JEAN-PAUL BOURELLY e-guitar, JOHN BLAKE violin, DWIGHT ADAMS trumpet, JOHN BETSCH drums, TORU TENDA flutes Double Moon Records DMCHR 71019 >BERLIN< TORU TENDA (cbfl/bfl/afl/fl) NOBUYOSHI INO (b) NORITAKA TANAKA (ds) © MUZAK,INC MZCE1243 ℗ Enja Records Horst Weber GmbH 直接のお問い合わせも大歓迎です。(左のメニュー“Contact”にメールアドレスがございます。) - 遺跡から出土した笛に関する文書 - 現在テンダが研究しているのは、清水の笛、江平の笛、市川橋の笛と呼ばれる三本です。 そのうち清水の笛と市川橋の笛は、幸いほぼ完全な形で出土し、それらが一個体であることも確実です。 江平の笛は、細かい破片状態で発見されました。みな狭い範囲から出土したため、元の笛は一本であると判断され、各部品の保存処理後、仮の接合が行われましたが、その際、不整合がかなりの部分想像で補われたようで、根拠が足りず、仕上がりにも不自然さが残りました(専門家不在の分野で、博物館展示のために外見を笛に近づけることが目的だったとすれば致し方ないことですが)。 その後ご縁があり、継続的にテンダが調査していまして、その過程を記したものが以下の文書です。 出土した部品は事実存在するわけですが、それに比べると、“江平の笛”というものはまだほとんど架空に近い存在です。 それ故、逆にそれが『江平の笛なるもの』だという前提に立つと、本来絶対であるはずの部品や組み方が架空になりかねません(現状)。 そのくらい疑問や矛盾が多いということを、笛自身が物語っているのであり、現存する資料と今の研究段階では、これが江平の笛である、といって形や音に具現化することは適当ではありません。こうかもしれないという推測も、誤解や混乱、間違った先入観を将来に残す危険が大きく、笛のためにマイナスであると考えます。(そういうわけでテンダは、楽器とそれを取り巻く事情紹介のために、その時点での最新資料を基に作った笛でその場限りの即興はしますが、再現性のある曲や、楽器の造りに依存する要素(音階など)が判別できるような演奏はしません。) この笛に関してこれまでの研究で明らかになったのは、“よく判らない”(のだとわかった)ということです。 現状(仮の姿)が正しくないことは確かであり、それは関係者の間でも確認されています。 ならば解体しましょう、ということに一度は決まり、新たな展開が期待されたのですが、作業に伴う損傷を危惧して中止、現在に至ります。 資料が足りないことに加え、調査が進むと既存の資料内に矛盾点が増えるなど、いまのところ、わかればわかるほどわからなくなる、というナカナカ困った笛でありますが、解体は無理でも研究の方法はまだまだあり、技術的に可能になり次第続きますので、気長にご期待ください。 なにしろ相手は千三百年も地中で待ってたんですし。 以下、過去の関連文書を親しみやすい順番に並べました(時間的には逆行)。 江平の笛製作イベント用(一枚) 2006年、江平の笛製作イベントのために作成。 最新資料をもとに、 それでも姿のわからない笛を、参加者がそれぞれ自分の考えをもって作ることを提案、重要な点の提示に止めごく短く解りやすくしました。(見本は小さくしてありますが、原稿をご希望の方はメールでご一報ください。) もう少し詳しくは 研究記録2005年(9ページ)をご覧ください。 (同じものは下記のページの一番下にもあります。) さらに詳しい、そもそもの出発になった研究報告 “研究紀要に寄せて”(32ページ) は、福島県文化財センター白河館“まほろん”HP内、資料目次 http://www.mahoron.fks.ed.jp/kiyou/kiyou2002_mokuji.htm からダウンロードできます(下から二番目)。 Copyright (c) Toru Tenda All Rights Reserved. |